シリアでヌスラ戦線に拘束された安田純平さんの気になる生存・安否は?
昨年6月に内戦中のシリアに入国したあと、6月末より行方不明となっていたフリージャーナリストの安田純平を名乗る男性の動画が、インターネット上で確認されました。
安田純平さんは無事なのでしょうか?
気になる安否を考察してみました。
個人的な感想と言うことを前置きして言いますと、絶望的ではないかと考えています。
その考察に至った過程を申し上げたいと思います。
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安田純平さんと思われる男性のメッセージ
まずは、動画で彼が何を語っているのかを見てみましょう。
こんにちは、私の名前は安田純平です。
今日、3月16日は私の誕生日です。
彼らは、何を喋ってもいいし、誰にメッセージを送ってもいいと言ってくれた。
妻、お父さん、お母さん、兄弟 みんな愛しています。いつもあなたのことを考えます。抱きしめたい。
貴方と話したい。しかし、もはやそれすら叶わない。どうかお元気で!
私の42年の人生は、良いことだらけでしたが、この8年間は特に幸せでした。
母国日本に、私には言わねばならないことがある。
行動を起こさなければ、何処にいても暗い部屋で痛みに苦しむことになるだろう。
誰もいない。
誰も答えない。
誰も応えない。
まわりから視えていない。
あなたは存在していない。
誰もあなたを助けてくれない。
引用:http://takataka4481.hatenablog.com/entry/2016/03/17/071758
黒いセーターにマフラーを着用した男性。
机の上は煩雑に物が置かれている。
そこに置かれているメモを見ながら英語でメッセージを読みあげています。
終始落ち着いた様子です。
動画は約2分ほどの短いメッサージとなっている。
今日は誕生日だ発言
3月16日が安田純平さんの誕生日だそうです。
まず、おめでとうございます。
安田さんが誕生日だからその誕生日プレゼントとしてビデオメッセージの許可が出たのでしょうか?
私の考えではノーです。
これは3月16日にはまだ生存していると思わせているように思います。
安田さんが消息不明になってから約9カ月の時が経っています。
このタイミングでのビデオ公開は実に不自然に映ります。
そして、この危機迫る中わざわざ自分の誕生日アピールをそれも冒頭にするでしょうか?
祝ってほしそうな顔には見えません。
言わされているのではないでしょうか。
しかし、もはやそれすらも叶わない
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さらに、この後お元気でと続きます。
実に悲しい言葉ですね。
自分が処刑されることに気が付いているのではないでしょうか?
どうやら安田さんが拘束されたのは今回が初めてではないそうです。
そんな安田さんは自分が解放されないことを察しているのではないでしょうか?
次に続く「この8年間は幸せでした」はどういった意図があるのでしょうか。
全文の妻へ愛のメッセージと、結婚が2009年なので「8年」は結婚から現在までの期間を指しているのかもしれません。
しかし、今年は2016年なので「7年」なんですよね。
もっと別の意味があるかもしれません。
これが「6年」だと絶望的な状況なのですが、「7年」だと生存している希望が持てました。
しかし、「8年」とは一体どういう意味なのでしょうか?
戦場ジャーナリストとなって8年なのかもしれません。
しかし、これもフリージャーナリストになったのは2003年なので辻褄が合いません。
日焼け後がない
動画では色白の男性が映っています。
日焼けはしていません。
戦場カメラマンの渡部陽一氏によれば、シリアは砂漠地帯で外に出ていれば必ず日焼けをする。日焼けをしていないということは部屋で拘束され外に出ることを許されていない状況と推測されるそうです。
たしかに、日焼けしておらず、髭も伸びきった状態です。
目測で10cmほどの長さではないかと思います。
髭は拘束される前は剃っていたのでしょうか?
ヒゲは1日にどれくらい伸びるのか調べてみました。
年齢や気候によって違うそうですが、1日に0.2mmから0.4mm伸びるそうです。
約10cmになるには500日から250日かかる計算になります。
月に換算すると、16か月から8か月の期間です。
これは少し希望が見える結果になりました。
6月末日に行方不明になり、3月で9カ月目です。
この計算によればまだ生きている可能性も十二分にあることがわかります。
私の見解
ひげの考察によれば生きている可能性がありますが、私個人の見解は絶望的状況だと思います。
本人がまるで死を隣にあるものと捉えているような言動。
さらにビデオメッセージにあるべき、いや、あって欲しかったものがありませんでした。
それは身代金の要求です。
ビデオメッセージを作る目的の大部分は身代金の要求だと思います。
それがなかったのはどういった意図があったのでしょうか?
もう処分は確定しているか処分されているか。
最悪な事態が頭をよぎります。
中東では、香田さんをはじめ日本人でも数々の人たちの命が軽率に扱われてきました。
安田さんはその中に入ることがないように祈っています。
生きて帰ってきてください。安田さん。
今後の動向に注目したいと思います。
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