田根剛という建築家。エストニア国立博物館でデビュー

      2016/03/28

建築家、田根剛氏に迫りたいと思います。

 

現在はパリ在住の田根さん。

 

パリに設計事務所DGTを設立し、

エストニア国立博物館の

国際コンペで優勝しデビューしました。

 

国内ではあの新国立競技場の

最終選考に残っています。


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エストニア国立博物館

 

田根さんの独立後

最初のコンペ優勝作品となる

エストニアの国立競技場。

 

完成間近であり、

展示の準備等の期間を経て、

2016年9月末にオープンするそうです。

 

エストニアはヨーロッパの東の端、

ロシアとの国境に面した国です。

 

簡単に行ける場所でないのが非常に残念です。

 

あの新国立競技場の最終選考にも


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二転三転したことで

悪い方向で話題となってしまった新国立競技場。

 

その設計のコンペで

最終11案に田根さんのDGTが

残っていました。

 

「古墳スタジアム」とも呼ばれ、

緑豊かな森の中にスタジアムがある形でした。

 

惜しくもザハ案に破れ、

そのザハ案もあのような形に

なってしまいましたが、

 

最終選考まで残った11案は

どれも素晴らしいデザインでした。

 

田部さんの新国立競技場、

見てみたかったですね。

 

インスタレーション

 

建築家である田根さんは

インスタレーション作家でもあります。

そもそもインスタレーションとは何でしょうか?

 

wikipediaでは

 

ある特定の室内や屋外などに

オブジェや装置を置いて、

作家の意向に沿って

空間を構成し変化・異化させ、

場所や空間全体を

作品として体験させる芸術

 

としており、「鑑賞」というより

「体感」する芸術だとされています。

 

田根さんは2014年に

時計ブランドのCITIZENとともに

イタリアで行われた世界規模のデザインの祭典

「MilanoSalone」にて

「ベストエンターテイニング賞」

「ベストサウンド賞」

を同時受賞しています。

 

作品のタイトルは「LIGHT is TIME」。

 

田根さんの

「光は時間である。

光なくして

時間という概念は

生まれ得なかった。」

というアイデアに

基づいているそうです。

 

このインスタレーションという作品は、

空間を構築する関係上、

展示が終わると解体されてしまいます。

 

写真で見るだけでは

全ては伝わりません。

 

そういったその場限りの

儚さも魅力のひとつと言えそうです。

 

まとめ

 

世界各地で、

その地の由縁や周辺環境などの

「場所の記憶」をコンセプトに、

ときに伝統的な、

そしてときに独創的な世界を

作り上げています。

 

36歳という若さで

世界を相手取る田根さんの

これからの活躍に期待です。


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