頭部移植手術。サル・マウスでは成功。人間の成功率は?術後の体は誰のもの?

   

ウェルドニッヒ・ホフマン病患者の

Valery Spiridonov氏が

世界初の頭部移植手術を

行うことが決まりました。

 

どんな手術なのか?

 

ウェルドニッヒ・ホフマン病とは?

 

わからないことだらけですね。

 

一つ一つ説明していきましょう。


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頭部移植

 

どんな手術?

 

頭を体から切り離し、脳死状態の別の人間の体へと接続する手術です。

 

成功率は?

 

前例のない手術であり、非常に低い成功率です。

 

2013年にはマウスの頭部移植に成功しており、

 

そして今年1月にはついに霊長類である

サルに対する頭部移植が成功しています。

 

残すは人間のみ。

 

問題点


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手術難易度

 

なんといっても世界初の手術ということで

その難易度があげられます。

 

最大でなんと36時間を要します。

 

頭部を切り離してから

結合されるまでは当然無酸素状態。

 

人間の細胞は無酸素では生きられず

次々と細胞が死滅していきますが、

 

マイナス15度まで冷やすと

その死滅が止まることがわかっています。

 

ですが、果たして頭部を

長時間マイナス15度に冷却して

問題はないのか。

 

サルでの実験では問題が

なかったとされていますが、

 

サルと人間では能力に

大きな差があります。

 

果たして人間も施術前と

同様の活動ができるのでしょうか。

 

倫理面

 

何をもってその人間の

パーソナリティが決定されるか。

 

頭がA氏。体がB氏。

 

この場合、術後の人間は

一体誰なのでしょうか。

 

本人が「私はAだ」と言ったのなら

A氏であると言えるのでしょうか。

 

B氏はどこへ行ってしまうのか。

 

B氏の家族や知人たちは

何を思えばいいのか。

 

解決の難しい問題ですが、

倫理面を疎かにせず

納得のいく結論を出してから

手術に望んで欲しいと思います。

 

ウェルドニッヒ・ホフマン病とは?

 

世界初の手術も気になりますが、

この病気もまた聞きなれないですね。

 

神経原性筋萎縮症とも言い、

先天性の筋萎縮症だそうです。

 

簡単に言うと筋肉を動かす神経に

障害が起こる病気です。

 

呼吸筋が麻痺すれば呼吸不全になり、

人工呼吸器による治療が必要となります。

 

なお、知能は低下することがなく、

逆に健全な子供より高い報告も多くあるようです。

 

Valery Spiridonov氏もコンピュータ学者

ということで高い知能の持ち主のようですね。

 

まとめ

 

不治の病を抱えた人にとって、

健全な肉体が手に入る可能性が

できたことは非常に喜ばしいことだと思います。

 

倫理問題がまだ未解決ではありますが、

今回の手術が成功し、

前例ができれば

 

これから手法も確立され、

多くの人が助かることでしょう。

 

手術の予定は2017年12月。

Valery Spiridonov氏にとって

最高のクリスマスとなるよう、

皆で祈りましょう。


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